デートアプリの使用禁止、ロシアが国境地域の住民に通告 安全保障上の懸念から

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ロシアの青少年組織「青少年軍」を描いた壁画の前でスマートフォンを操作する人=5月14日、ロシア・モスクワ/Natalia Kolesnikova/AFP/Getty Images

ロシアの青少年組織「青少年軍」を描いた壁画の前でスマートフォンを操作する人=5月14日、ロシア・モスクワ/Natalia Kolesnikova/AFP/Getty Images

(CNN) ロシア当局が国境地域の住民に対し、デートアプリの使用を止め、ソーシャルメディアの利用を制限するよう強く求めている。ウクライナ軍による情報収集を阻止するのが狙い。同軍はロシア南西部のクルスク州に侵攻し、越境攻撃を強化している。

ロシア内務省が上記の要請を出したのは今月20日。対象はブリャンスク、クルスク、ベルゴロド各州の住民並びに現地に駐留する軍と警察の要員らとなっている。「オンラインのデートサービス」の利用を禁止し、機微な地点から動画を流すのに注意を払うよう呼び掛ける内容だ。

内務省はSNSテレグラムの公式チャンネルに「敵はそのようなリソースを積極的に活用して情報を集めている」と投稿した。

この他、推奨する行動を記した長いリストも発表した。具体的には見知らぬ人から届いたメッセージのハイパーリンクを開かない、軍用車両のいる道路から動画配信しないといった助言を行っている。

またウクライナ軍は「無防備な監視カメラに外部から接続して全てを見ている」と警告。私有地の庭から戦略的に重要な幹線道路に至るまで、あらゆる場所が監視されていると強調した。

ウクライナ軍によるクルスク州への侵攻を受け、ロシア側は自国の領土の防衛に苦慮している。ウクライナ軍トップのシルスキー司令官によれば、同軍は先週の奇襲攻撃以降、ロシア軍の防衛戦を突破して最大35キロ前進。93の集落を制圧したという。

ウクライナ軍の作戦行動は、ブリャンスク、ベルゴロド両州も標的にしている。

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