インド首相、23日にウクライナ訪問 対話による紛争解決を促す
(CNN) インド外務省は19日、モディ首相がウクライナのゼレンスキー大統領の招待を受け、23日にウクライナを訪問すると発表した。モディ氏の同国訪問はロシアの侵攻開始後初めて。
外務省は、モディ首相のウクライナ訪問は二国間関係のあらゆる側面について議論する機会になる見込みだと述べた。
外務省は、インドは外交と対話こそがこの紛争を解決できるという極めて明確で一貫した立場を維持しているとの考えを改めて示し、「永続的な平和」は協議による解決によってのみ達成できると付け加えた。
モディ首相の外遊には21日から22日にかけて行われるポーランド訪問も含まれる。外務省によると、インド首相としては45年ぶりの訪問となる。
モディ首相は7月、ロシアを訪れ、プーチン大統領と会談している。これは両国が緊密な関係を保っていることを示すものだ。公開された写真や動画には両首脳が抱き合ったり、お茶を飲みながら会話をしたり、電気自動車(EV)に乗ったりする様子が映っていた。
ゼレンスキー氏は当時、首都キーウの小児病院などへのミサイル攻撃と同時期に行われたこの会合を非難した。
ゼレンスキー氏は両首脳の会合について「世界最大の民主主義国の指導者がこのような日にモスクワで、世界で最も残虐な犯罪者を抱きしめるのを見るのは大きな失望であり、平和への取り組みに対する壊滅的な打撃だ」と述べた。
モディ氏はロシア訪問中、攻撃について直接言及しなかったが、紛争の解決は戦争ではなく、平和と対話によってもたらされる可能性が高いと述べた。このモディ氏の発言は、ロシアのウクライナ戦争に対する発言の中で最も批判的なものだったとみられる。
モディ氏はプーチン氏に「人道主義を信じる人は誰でも紛争であれ、戦争であれ、テロであれ、死者が出れば心がかき乱される。罪のない子どもたちが死ねばなおさらだ」と発言した。