「子どもよりペットを好む人も」 ローマ教皇の発言で物議
インドネシア・ジャカルタ(CNN) インドネシアを訪問中のローマ教皇フランシスコ(87)が、一部の国では子どもよりもペットの方を好む人がいる、と嘆く発言で再び物議をかもしている。この言葉は世界中で保守派の共感を呼んだ。
米国では米共和党の副大統領候補J・D・バンス氏が民主党の一部議員を「子なし猫好き女」とやゆした発言がネット上で再び浮上。2019年にカトリックに改宗したバンス氏は、米民主党の指導部を「子どものいない反社」と呼び、「この国との直接的な利害関係がない」と非難する電子メールを送信している。
フランシスコ教皇は12日間の予定で東南アジアと太平洋諸国を歴訪中。インドネシアの政治指導者を前に、「あなた方は皆のお手本、恐らく全ての国のお手本です。おかしいと思うかもしれませんが、そうした家庭は子どもよりも猫や小さな犬を好むのです」と発言した。
この言葉に笑ったインドネシアのジョコ・ウィドド大統領に対し、教皇は振り向いて「本当のことです。そうですよね?」と念押しした。
フランシスコ教皇は過去にも、子どもを持たずにペットを飼う夫婦について「我々の人間性を奪う」と批判。欧州、中でもイタリアの出生率の低さを嘆き、イタリアのジョルジャ・メローニ首相率いる少子化対策を支持している。