ガザ人道支援区域への攻撃、19人死亡 ガザ保健省

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イスラエル軍による攻撃後、生存者の捜索を行う人々/Jehad Alshrafi/Anadolu/Getty Images

イスラエル軍による攻撃後、生存者の捜索を行う人々/Jehad Alshrafi/Anadolu/Getty Images

(CNN) イスラエル軍は9日夜、パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニス近くのマワシに攻撃を行い、ガザ保健省によれば、少なくとも19人の遺体が病院に搬送された。マワシはイスラエルが人道区域に指定していた。保健省によれば、救助隊が砂やがれきに埋もれた犠牲者の救出に奔走する中、60人以上が負傷したという。

目撃者によると、少なくとも5発のミサイルが着弾した。ガザの民間防衛隊の報道官は爆発で三つの大きな穴があいたと述べた。

同地域は、攻撃時に眠っていたと思われる犠牲者を救出しようにも人員不足のため「大きな困難」に直面している。

イスラエル国防軍(IDF)は9日夜、ハンユニスにある「人道支援区域内に設置された司令部内で活動していたイスラム組織ハマスのテロリストを攻撃した」と発表した。

標的にはガザ地区のハマス航空部隊の責任者や軍事情報本部の監視・標的部門の責任者などが含まれていたという。

IDFの10日の声明によると、標的となった人物らは昨年10月7日のイスラエル攻撃の「実行に直接関与」しており、IDFとイスラエルに対する「テロ行為の実行」を計画していた。

ハマスはこの地域に戦闘員を配置したことを否定。イスラエルの主張はあからさまなうそで、自らの凶悪な犯罪を正当化しようとしていると非難した。

この攻撃は、ガザの他の地域から逃れてきた何万人ものパレスチナ人が身を寄せるハンユニスの沿岸地域マワシを襲った。インフラはまばらで避難所や人道支援も乏しく、多くの人々がテントで暮らしている。

今回の発表に先立ち、ガザの民間防衛隊は40人が死亡したと発表していたが、この二つの数字が異なる理由はすぐには明らかにならなかった。

イスラエル軍は攻撃についてイスラエル総保安庁(ISA)と空軍の指示に基づき実行され、精密兵器の使用や空中監視など、民間人の被害を軽減するための措置が講じられたと発表したが、その地域の民間人に警告したかどうかについては明らかにしなかった。

ガザの民間防衛隊の報道官は攻撃について事前に知らされていなかったと述べた。マワシに200以上あった避難民のテントのうち約20~40張りが破壊され、「家族全員が砂の中に消えた」と語った。

兵器に詳しいふたりの専門家はCNNに対し、マワシの現場の視覚的証拠は2000ポンド(約907キロ)爆弾が使用されたことを示唆していると語った。

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