エジプトで列車衝突 3人死亡、49人負傷
(CNN) エジプト北東部シャルキーヤ県の県都ザガジグで14日、列車同士が衝突し、保健省によると少なくとも3人が死亡、49人が負傷した。
同省の発表によると、現場には救急車30台が出動し、医療チームが増派された。負傷者は市内の病院へ運ばれ、このうち少なくとも5人は容体が安定していない。
現場からの映像には、ねじ曲がった車両の周囲に人々が集まり、救出作業が続く様子が映っている。
エジプトでは過去約20年間にわたり、鉄道の死亡事故がほぼ毎年繰り返されてきた。中央動員統計局(CAPMAS)によると、2017年には1793件、18年には2044件の鉄道事故が報告された。
12年には中部アシュート県で列車とスクールバスが衝突し、40人以上の子どもが死亡した。17年に北部アレクサンドリアで起きた列車同士の衝突では、40人以上の死者と多数の負傷者が出た。
19年には首都カイロ中心部の駅で火災が発生し、少なくとも25人が死亡、数十人が負傷。21年には列車同士の衝突で少なくとも32人が死亡、165人が負傷した。
エジプト鉄道史上、最も多くの死者を出した事故は02年、カイロから南部の古都ルクソールへ向かっていた旅客列車の火災で、360人以上が死亡した。