中東欧で記録的な豪雨、8人死亡 各地で警戒呼びかけ
ポーランドやチェコでは河川が氾濫。ポーランド南西部のクウォツコでは記録的な水位に達した河川が氾濫して1600人が避難した。
ポーランドのトゥスク首相は、政府が非常事態を宣言するとX(旧ツイッター)に投稿し、欧州連合(EU)に支援を求めると表明した。
チェコも各地で豪雨に見舞われ、パベル大統領は15日、洪水はまだ到底終わっていないと記者団に説明。特に最貧地域は洪水によって今後数日で最大の被害が出るだろうと述べた。
CNN提携局のCNNプライマは15日、チェコ北東部のクルノフは市の最大80%が水に浸かったと伝えた。

数日にわたる豪雨の後、浸水した家屋=15日、ポーランド/Krzysztof Zatycki/AP
消防救助隊によると、チェコでは豪雨が始まって以来、1万500人以上が避難している。
ドイツは特に南部と東部の州で洪水に対する警戒を強めており、ザクセン州は警報を出して河川の氾濫に警戒を呼びかけた。
隣国オーストリアでも豪雨のために複数の河川で水位が上昇して救助隊が出動。ニーダーエスタライヒ州は15日も豪雨が続き、複数の自治体が非常事態を宣言した。
ポーランド、ドイツ、チェコ、オーストリア、スロバキアの一部では警戒レベル最高の赤警報が発令されている。