イスラエル軍、レバノン地上侵攻を準備 予備役の2旅団招集
(CNN) イスラエル軍のハレビ参謀総長は25日、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラを狙った空からの攻撃を続ける中、空爆は地上侵攻の前段階との見方を示した。
同軍が出した報道資料によると、ハレビ氏は同日、レバノンとの国境付近に配置されている自軍の兵士らを前に、継続中の空爆に言及した上で「これは地上侵攻に備え、引き続きヒズボラを弱体化させるためだ」と述べた。
ハレビ氏の発言の前には、イスラエル軍北部司令官のウリ・ゴーディン氏も地上作戦が迫っているとの認識を示した。
また、ハレビ氏の発言の数時間前にイスラエル国防軍(IDF)は、ヒズボラとの戦闘を理由に予備役の2旅団を招集していることを明らかにした。
ハレビ氏は避難している北部の住民6万人が自宅に戻れるよう、「我々は作戦をどう展開するか準備している」と兵士らに説明。つまり、地下インフラや攻撃拠点、イスラエルへの攻撃に使われるロケット弾の発射基地を備えた大規模な前哨基地としてヒズボラが整備した村々に兵士らが入って戦うことになると明言した。
さらに「敵を滅ぼし、敵のインフラを壊滅させよ」とげきを飛ばし、そうすることで北部住民の帰還が実現するとした。