国連の制度と価値、「ガザで死につつある」 トルコ大統領
(CNN) トルコのエルドアン大統領は24日、国連総会で一般討論演説を行い、パレスチナ自治区ガザ地区での死者が増えるなか、国際連合の制度と西側諸国が擁護する価値観が「死につつある」と述べた。
エルドアン氏は「ガザで死につつあるのは子どもたちだけではない。国連の制度もまた死につつある。真実も死につつあり、西側諸国が守ると主張した価値観も死につつある。より公正な世界で生きようという人類の希望も一つずつ消えつつある」と指摘した。
エルドアン氏はイスラエルのガザでの活動を非難した。ガザの保健当局によれば、イスラム組織ハマスが昨年10月に行ったイスラエルへの奇襲以降、ガザでは4万1000人以上が死亡した。
エルドアン氏は、国際社会の指導者に対し、イスラエルのネタニヤフ首相による戦争追求の動きを止めるよう求め、イスラエル政府を支援する国々を批判した。
エルドアン氏は、国連安保理に対して、ガザでの集団殺害を防ぎ、現在の野蛮な行為をとめるために何を待っているのかと訴えた。