トルコで小規模の群集が米海兵隊員2人を暴行、米海軍発表 「ヤンキーは帰れ」の声も
(CNN) トルコ西部の港湾都市イズミルで2日、米海兵隊員2人が集団に襲われて暴行される事件があった。米海軍が明らかにした。
米海軍の発表によると、海兵隊員2人は現地時間の2日午後、イズミルで自由行動中に襲撃された。
現場を撮影した映像には、街頭のスピーカーから絶叫の声が流れる中、数人が力づくで2人の海兵隊員を押さえ付ける様子が映っていた。1人は何度も「ヘルプ!」と叫び、もう1人は群集が頭に袋をかぶせている。群集は続いて「ヤンキーは帰れ!」と繰り返し叫び始めた。
米海軍によると、近くにいた別の海兵隊員が助けに入り、襲われた2人を群集から引き離した。2人は近くの病院で検査を受けてけががなかったことを確認し、強襲揚陸艦ワスプに帰艦した。
事件については地元イズミルの警察と米海軍犯罪捜査局が捜査している。海兵隊員は拘束されておらず、事件に関与した人物は捜査に協力しているという。
在トルコ米大使館は、ワスプに乗艦していた米兵がイズミルで暴行の被害に遭ったことを確認。米兵は無事だったとしたうえで、トルコ当局の迅速な対応と捜査の継続に謝意を表した。
イズミル県は、地元警察が介入して容疑者15人を拘束したと発表した。
同地域の緊張の高まりを受けて地中海東部を航行しているUSSワスプは、この事件の前日にイズミルに入港し、海兵隊員は艦を離れて休暇を取ることが許されていた。