金総書記、攻撃受ければ核兵器で韓国破壊 韓国大統領の発言に反発

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特殊作戦部隊の訓練基地を視察する北朝鮮の金総書記/KCNA/Reuters

特殊作戦部隊の訓練基地を視察する北朝鮮の金総書記/KCNA/Reuters

ソウル(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は8日までに、もし攻撃を受ければ、核兵器を使って韓国を破壊すると威嚇した。北朝鮮の国営メディアが伝えた。これより前、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は、もし北朝鮮が核兵器を使用すれば、金政権が終わりを迎えると発言していた。

金氏による激しい言説は目新しいものではない。だが、数週間前には、北朝鮮の国営メディアが、金氏が兵器級の核物質を生産できるウラン濃縮施設を視察した際の画像を公開しており、朝鮮半島の緊張が高まっている。

金氏はまた、2日に西部にある基地を視察した際、もし韓国が北朝鮮の領土に侵入した場合には、核兵器を含む保有する全ての攻撃力をためらうことなく行使すると述べていた。北朝鮮の国営メディアが伝えた。

今年に入り、両首脳の対立関係は強まっている。北朝鮮は核兵器生産の取り組みを強化したとみられているほか、ロシアとの関係を強化している。西側諸国からは北朝鮮の進路について懸念が広がっている。

金氏の今回の発言は、尹氏の1日の発言に直接返答したもののようだ。尹氏は1日の「国軍の日」にあわせて軍事パレードを行い、北朝鮮からの脅威を抑止するための弾道ミサイルなどの兵器を披露していた。

軍事パレードには「玄武5」弾道ミサイルも登場した。報道によれば、北朝鮮の地下の掩蔽壕(えんぺいごう)を貫通する能力があるとされる。

韓国の軍事パレードに登場した「玄武5」弾道ミサイル/Jung Yeon-je/AFP/Getty Images
韓国の軍事パレードに登場した「玄武5」弾道ミサイル/Jung Yeon-je/AFP/Getty Images

尹氏は、もし北朝鮮が核兵器を使おうとすれば、韓国と米国の同盟による圧倒的な対応に直面するだろうなどと語っていた。

韓国と北朝鮮は1953年に朝鮮戦争が休戦して以降、断絶した関係にある。朝鮮戦争は休戦したが、和平条約は結ばれておらず、厳密に言えば、韓国と北朝鮮は現在も戦争状態にある。

両政府は長きにわたり、平和的な朝鮮半島の再統一を目標に掲げていたが、金氏は今年に入り、再統一を目指さない考えを明らかにした。金氏は韓国を「第一の敵対国」と呼び、南北統一への努力を象徴する記念塔も破壊していた。

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