北朝鮮のミサイル実験失敗か、平壌付近に落下した可能性も 韓国軍
韓国・ソウル(CNN) 韓国軍は、北朝鮮が1日に発射した弾道ミサイルが「異常飛行」して内陸に落下した可能性があると発表した。首都平壌付近に残骸が落下した可能性もあるとしている。
日米韓によると、北朝鮮は1日午前、弾道ミサイル2発を発射した。
韓国軍合同参謀本部(JCS)によれば、このうち現地時間の午前5時5分に発射されたミサイルは600キロ飛行。同5時15分に発射されたミサイルは120キロ飛行した。
JCS報道官は、「2発目のミサイルは初期段階で異常飛行した可能性がある」と述べ、「もし異常飛行中に爆発したとすれば、内陸に残骸が落下した可能性がある」と指摘。「爆発」は数多くある可能性の一つだとした上で、韓国軍はさまざまな可能性について「包括的な分析」を行っているとした。
これまでのところ、被害は確認されていないとしている。
韓国によると、最初に発射されたのは短距離弾道ミサイルだった。一方、2発目については報道官が「弾道ミサイル」とのみ言及していることから、新型兵器だった可能性も残る。
JCSによると、ミサイルは2発とも首都平壌の約130キロ南西に位置する黄海南道長淵地域から北東方向へ打ち上げられた。
もしも同地から北東へ120キロ飛行したとすると、平壌付近に残骸が落下した可能性もある。
JCSは、平壌付近で爆発があったかどうかは確認していない。
北朝鮮は先週、中長距離弾道ミサイルの単段エンジンから複数の弾頭を発射する実験に成功したと発表。これに対して韓国は、北朝鮮の主張は虚偽だったとの見方を示し、北朝鮮のミサイルは発射の初期段階で爆発したと述べていた。