パレスチナ人避難民が一斉避難 ガザ北部ジャバリヤのキャンプ
(CNN) イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区北部ジャバリヤで21日、難民キャンプから多数のパレスチナ人避難民が一斉に避難した。
イスラエル軍が同日、ドローン(無人機)で撮影した現場の映像を公開した。爆弾で破壊されたキャンプの建物と、その前を通って誘導される避難民らが映っている。
イスラエル軍は、指定のルート経由で民間人が安全に退去することを認めている場面だと述べ、キャンプでの作戦でテロ組織のメンバーとみられる数人を逮捕したと発表した。
これに対して国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエル軍がジャバリヤのキャンプで、家を追われた住民の避難先になっていた7カ所の学校を包囲し、避難民を強制的に退去させたと主張。家族らが退去している時に、イスラエル軍の砲弾がこのうち1校を直撃し、7人が死亡、数人が負傷したと述べた。
CNNはイスラエル軍にコメントを求めている。
ガザ北部には今月初めから事実上、支援物資が全く届かず、人道危機が深刻化している。