ガザの人々が望むのは「安全」、支援物資ほとんど入らず UNRWA職員
(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員サム・ローズさんはCNNの取材に答え、パレスチナ自治区ガザ地区の支援をめぐる状況は危機的であり、「人道支援に関しては、ガザにはほとんど何も入っていない」と述べた。
ローズさんとそのチームは、善意の援助物資が空から降ってきてテントに落ち、死者が出たという報道を耳にしたと語った。
CNNは先に、空中から投下された支援物資がぶつかった3歳児が死亡したと報じていた。
ローズさんは「人々はこれ以上の支援を望んでいない。望んでいるのは安全だ。望んでいるのは、この屈辱、不正義、無力感に終止符を打つことだ」と述べた。
ローズさんによれば、過去5日間で、ガザ北部にあるUNRWAの施設が少なくとも3カ所攻撃を受けた。
イスラエルは今月、ガザ北部で軍事侵攻を再開した。ガザ北部では数十万人のパレスチナの人々が飢餓に直面している。
ローズさんによれば、ガザ北部のジャバリヤにいる人々は包囲されているため、UNRWAの職員も出入りができない。10万人を超える人々が閉じ込められているとみられるジャバリヤには物資が入っておらず、3週間にわたって支援が届いていないという。