海軍力増強急ぐ中国、謎の艦船を建造 衛星画像で判明
中国は高度化した軍艦の量産を猛烈なペースで進めている。同国の空母の建造技術は米国に匹敵する。
新たな空母型艦船の建造は、中国が提唱する「軍民融合戦略」への転換の一環かもしれない。シュガート氏によれば、中国はこの戦略に軍民両用の艦船を用いているという。
米インド太平洋軍統合情報センターの元作戦責任者、カール・シュスター氏は当該の艦船について、恐らく建造コストは低いとした上で、中国海軍に対し、脅威の小さい環境での運用能力や兵站(へいたん)能力を新たに加えるものになる可能性があると指摘した。
また艦船自体が軽量であることから、中国海警局向けにヘリコプターやドローン(無人機)を運ぶ役割を担うとも考えられるとシュスター氏は分析。「航空プラットフォームの確保は、遠方の海域における(海警局の)偵察能力を高める。具体的には南シナ海の南部、ことによると台湾の東もそうした海域に該当するかもしれない」と語った。