スペイン再び集中豪雨、数千人が避難 1時間で1カ月分の雨
(CNN) スペイン沿岸部が再び激しい集中豪雨に見舞われて、数千人が避難している。東部のバレンシア州や周辺では2週間前、大規模な洪水で大勢の犠牲者が出たばかりだった。
南部アンダルシア州の災害対策当局は13日、同州マラガで数千世帯の約3000人が避難していることを明らかにした。グアダロルセ川は氾濫(はんらん)の恐れがあるとして、流域の5地域で住民が避難した。
気象当局によると、マラガの雨量は13日、わずか1時間でほぼ1カ月分に相当する78ミリを観測した。マラガの11月の雨量は平年であれば1カ月で平均100.5ミリだった。
気象当局はアンダルシア州とカタルーニャ州に警報を出して豪雨に警戒を呼びかけており、道路の冠水や建物の浸水などの被害が報告されている。
被災地からの映像には、冠水したマラガの道路が映っていた。
マラガ市は13日、カンパニージャス川に氾濫の恐れがあるとして周辺の住民に避難命令を出した。
運輸・持続可能モビリティ省は、線路にたまった水のためにマラガとマドリードを結ぶ列車の運行を停止していると発表した。
マラガなどでは夜にかけても豪雨が続く見通しで、雨量は最大で180ミリに達する可能性もある。
バレンシア州でも14日に向けて沿岸部に警報が出され、現地時間の13日午後6時にはバレンシア州の道路で不要不急の移動を全て封鎖すると運輸相が発表した。
スペインは2週間前の記録的な豪雨で220人を超す死者を出し、被災地はまだ復興の途上にある。