スペイン鉄砲水の犠牲者205人に、死亡時の状況が徐々に判明
(CNN) スペインを襲った鉄砲水の被害の全容が1日、明らかになり始めた。今回の嵐による死者は少なくとも205人に上り、地元救急当局の同日の発表によると、うち202人は最も深刻な被害を受けたバレンシア州で死亡した。
これはここ数十年のスペインを襲った自然災害で最悪の規模となる。
緊急要員は閉じ込められた人の救出や遺体の収容に奔走しており、死者数はさらに増えることが見込まれる。当局は1日、一部の地域では道路が崩壊し、緊急要員が現場入りできない状況だと警鐘を鳴らした。
スペインのトレス地域政策相は1日、軍がすでに4607人を救出したことを明らかにした。
行方不明者に関する情報をSNSで発信する団体「SOSデスパレシドス」によると、依然として安否不明な人が1300人以上いるとの報告が複数寄せられているという。
近年のスペインは大規模な秋の嵐に見舞われていたものの、ここ数日の壊滅的被害に匹敵するケースはなかった。