NZ首都で大規模デモ、先住民マオリの権利めぐり法案に抗議
警察によると、議事堂前で行われた法案反対のデモ行進には約4万2000人が参加した。
法案が審議される中、議事堂前には抗議のデモ隊が集まった。
議会では先週、マオリの議員が伝統の踊り「ハカ」で抗議して、採決が中断されていた。
抗議集会に参加した人々=19日、ニュージーランド・ウェリントン/Sanka Vidanagama/AFP/Getty Images
1840年に締結されたワイタンギ条約では、先住民と非先住民の共同統治の原則が明文化され、ニュージーランドの建国文書のひとつとして今でも立法や政策の指針となっている。
しかしマオリの言葉と英語で書かれた調印文書には食い違いがあり、定義や解釈をめぐって論議が絶えなかった。
条約原則法案は、連立政権の一角を占める右派のACTニュージーランド党が提出。これに対し、同法案はマオリの権利を損なうものだとして、与野党双方の議員や国民からも批判が噴出していた。