韓国戒厳令、「民主主義が簡単に脅かされることを痛感」 各地で集会
このメッセージは民主化以降の韓国しか知らない人々の心にも響いているようだ。
ムン・セヨンさんはまだ15歳だが、4日、ソウルの集会に参加することを決意した。尹氏の戒厳令宣布は「誤り」で、「全くの思慮のなさ」を露呈したと語る。
ムンさんにとって、戒厳令は数ある不満の中のひとつに過ぎない。尹氏の任期ではこれまで全く進歩がなかったと感じているという。
国会議事堂前で尹錫悦大統領に抗議する人々=4日、韓国・ソウル/Daniel Ceng/Anadolu/Getty Images
「尹氏の任期中、対応が稚拙だったり、全く対処されなかった重要な出来事が多い。進歩がないどころか、後退しているように感じられる」
目下の焦点は今後の展開に移っており、尹氏は自身の党を含め、あらゆる政治的立場からの反発に直面している。
辞任圧力は強まる一方だ。ソウル中心部では4日夜、デモ隊が行進を始め、尹氏の逮捕を求める声を上げた。