シリア難民受け入れ停止の欧州諸国に「撤回を」 国際人権団体が呼び掛け

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移民や難民の受け入れ施設で書類を受け取るために待つシリアからの若者ら=10月、ドイツ・アイゼンヒュッテンシュタット/Sean Gallup/Getty Images/File

移民や難民の受け入れ施設で書類を受け取るために待つシリアからの若者ら=10月、ドイツ・アイゼンヒュッテンシュタット/Sean Gallup/Getty Images/File

(CNN) シリアのアサド政権崩壊を受けて一部の欧州諸国がシリア難民の受け入れを停止したことに対し、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」が停止を撤回するよう呼び掛けている。

欧州にはすでに100万人以上のシリア難民が暮らす一方、各国で移民制限を訴える右翼政党の台頭が目立つ。ドイツやオーストリアが今週、難民申請の受け付けを停止する方針を発表したことで、何千人もの申請者に影響が及んでいる。

アムネスティ・インターナショナル欧州事務所の責任者は、「シリア情勢は極めて不安定。50年に及んだ残虐行為と弾圧が、一夜にして取り消されることはない」と指摘した。

そのうえで「難民保護の国際法、国際基準に基づき、難民申請は迅速かつ効率的に処理しなければならない。欧州諸国は引き続き、申請者それぞれの事情を臨機応変に考慮する必要がある」と訴えた。

英外務省は9日、シリア人からの難民申請についての判断を一時的に保留していることをCNNに確認した。

これに先立ち、ドイツとオーストリアの内相らも、シリア人の申請受け付けを停止すると発表。オーストリアはさらに、シリア難民の送還も検討していることを明らかにした。

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