英アンドルー王子と「親密な関係」築いたスパイ疑惑の中国人、英裁判所が名前公表
近年、英国の政治や機関内における中国の影響力を懸念する声は英議会で着実に高まっている。今回の事案は中国政府による潜入疑惑の最新の事例にすぎない。
議会の情報安全保障委員会は23年、中国が英国の政治制度に関わる人々を標的として影響を及ぼそうとしているとの見解をまとめた報告書を発表した。
テンボ氏は中国共産党の中央統一戦線工作部(UFWD)で働いていたとされる。報告書は、UFWDについて「外国の政治家や著名人が中国共産党を支持するか、少なくとも中国を批判したりその主張に反論したりしないようにする」ために活動していると説明している。
在英中国大使館は声明で、この状況は「英国議員数人による反中国の叫び」を浮き彫りにするもので、「中国に対するゆがんだ考え方を完全に露呈したに過ぎない」と批判した。