イラン、地下のミサイル保管施設を公開 「新型特殊ミサイル」を開発中
(CNN) イランは10日、地下のミサイル保管施設を公開し、「新型特殊ミサイル」を製造中だと発表した。イスラム革命防衛隊(IRGC)に近いタスニム通信が報じた。
国営イラン・イスラム共和国放送(IRIB)で公開された映像には、革命防衛隊のサラミ司令官とハジザデ准将が施設を視察する様子が映っている。
タスニム通信の報道によると、ハジザデ氏は施設を「休火山」と形容した。
イランの半国営メフル通信によると、イスラエルに対する昨年4月と10月の作戦の一部は、この地下ミサイル施設を使用して実施されたという。
サラミ氏はまた、南西部アバダンで開催されたイベントで、革命防衛隊航空宇宙軍が「新型特殊ミサイル」を開発中だと発表した。
タスニム通信はイランの民兵組織バシージが10日、首都テヘランで11万人が参加する大規模演習を開催したと報道。イラン軍が最近複数の演習を実施したとも伝えた。
イランが後ろ盾となっているレバノンやガザ、イエメンの部隊はイスラエルの攻撃を受け、イランに近いシリアのアサド政権も崩壊したものの、イランが中東地域で力を失っていないことを誇示する狙いがある。
サラミ氏は「我々の抑止は他国の行動に基づいて設計されているわけではない」としている。
イスラエルは10月、イランによる先の攻撃への対抗措置として、イランのミサイル製造組織や防空システムを攻撃。当時、イラン外務省はイスラエルの攻撃を「明白な(国際法)違反」と形容し、イランには「自衛する権利と義務がある」との認識を示していた。