イタリア人ジャーナリスト、イラン首都で拘束 伊外務省が発表
(CNN) イタリア人のジャーナリスト、チェチリア・サラ氏がイランの首都テヘランで拘束されている。イタリアの外務省が27日、声明で明らかにした。
サラ氏は今月19日、テヘランで報道中にテヘラン警察によって制止された。伊外務省はイラン当局と連携してサラ氏の法的状況を明らかにし、拘束の状態を確認しようとしているという。
サラ氏が記者として所属する伊紙イル・フォッリョは同氏について、テヘランのエビン刑務所に拘束されていると明らかにした。同氏は報道のための通常ビザでイランに滞在していた。イランへの知識や親しみは持ちつつ、言論の自由への弾圧やジャーナリストへの脅迫が行われる国だということは認識していたという。
同じくサラ氏が勤務していたコーラ・メディアによれば、同氏は今月12日にローマを出発した。有効な記者用のビザを所持し、勤務中のジャーナリストとして保護される立場だったとしている。
サラ氏は複数のインタビューを行い、3回分のポッドキャスト番組の制作に携わったという。コーラ・メディアは、サラ氏の両親やイタリア当局の求めに応じて、これまで拘束の事実を公表してこなかったと説明した。
イタリアのクロセット国防相は27日、X(旧ツイッター)への投稿で、「政府を挙げて」サラ氏の解放に取り組んでいると述べた。しかしイランとの交渉は西側の世論の関与や大衆の怒りの力ではまとまらず、高度な政治的、外交的行動によってのみ解決するとの認識を示した。
サラ氏のインスタグラムのアカウントには、イランで出会った女性たちに関する最近の投稿が掲載されている。
CNNはイラン外務省にコメントを求めている。