エアビーの「セルフチェックイン」禁止に、テロ対策で イタリア

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ローマのトラステベレ地区にある住宅に取り付けられたキーボックス/Andreas Solaro/AFP/Getty Images

ローマのトラステベレ地区にある住宅に取り付けられたキーボックス/Andreas Solaro/AFP/Getty Images

ローマ(CNN) 米民泊仲介大手Airbnb(エアビーアンドビー)の利用者がイタリアに遅れて到着して、キーボックスを開けて自分でチェックインする――。現在は日常的にみられる光景だが、テロ対策の新法を受けて、イタリアでは今後、こうしたセルフチェックインが禁止となる。

イタリア内務省によれば、人気の訪問先が観光客であふれかえることを懸念する人々からは今回の動きを歓迎する声があがっている。キーボックスやキーパッドを確実に除去するため係官が派遣されるという。

イタリアでは、入居期間に関係なく、すべての利用者は地元の警察署で登録を行う必要があるが、近年では、不動産の管理者が写真や携帯電話の画像をメッセージサービスに転送して対応していた。

今後は利用者本人が実際にチェックインしなければならない。

出回っている新法の通達によれば、新しい規則について、危険な人物や犯罪組織やテロ組織に関係ある人物の宿泊の可能性に関連して、公共の秩序と安全に対する危険を防止することを目的とした厳格な措置が必要だと説明している。

こうした措置はイタリアで来年以降、大きなイベントの開催を控えるなかで実施された。2025年はカトリック教徒の「聖年」にあたるため、ローマには多くの観光客が訪れるとみられている。26年にはミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪が開催される。

通達では、今回の禁止令の施行は、イタリアで予定されている政治的、文化的、宗教的な行事に関連してイタリア全土で短期の賃貸が増加していることや、推計3000万~3500万人の観光客がイタリアを訪問するとみられる聖年を考慮して決定された。

地元自治体からは、今回の動きを歓迎する声が出ている。

AirbnbはCNNに宛てた声明で、治安に真剣に取り組んでおり、公共空間に設置された違法なキーボックスを取り締まる公式の取り組みを支持していると述べた。セルフチェックインについては、ホストとゲストの双方にとって、到着を柔軟に管理できる便利な選択肢だとも擁護した。

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