フランス税関、ED治療薬混入の「媚薬ハチミツ」に注意喚起 海外から大量に不法輸入

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押収された「媚薬ハチミツ」を手に持つフランス税関の職員/Douane Française

押収された「媚薬ハチミツ」を手に持つフランス税関の職員/Douane Française

(CNN) ハチミツに勃起障害(ED)の治療薬を混ぜた、いわゆる「媚薬ハチミツ」が海外から不法輸入されているとして、フランスの税関が注意を呼びかけている。

税関の発表は20日。媚薬ハチミツの押収量はここ数年で増加し、2024年は過去最高となっていた。

昨年11月にはマルセイユの港で、マレーシアから到着した貨物から86万製品、重量にして計14.3トンの媚薬ハチミツが見つかっている。別の捜査では、倉庫の中にあった238キロあまりの製品が押収された。

フランスなどの国でED治療薬を入手するには医師の処方箋が必要とされる。

媚薬ハチミツは主にマレーシア、トルコ、チュニジアから貨物船で大量輸送されたり、ネットで少量が売買されたりしているという。ナイトクラブのような場所でも、「ブラック・ホース」「バイオ・マックス」といった商品名で、健康増進をうたって違法に販売されている。

「バイヤーも使用者も、こうした製品の潜在的危険を認識していなかったり、過小評価したりしている」と税関は指摘する。

成分を分析した結果、ED治療に使われるシルデナフィルやタダラフィルなどの有効成分が検出された。しかし商品に含有量の表示はなく、副作用などについての記載もなかった。

消費者がこうした成分の混入したハチミツを摂取すれば「看過できないリスク」にさらされると税関は警告している。

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