フーシ、貨物船乗組員25人を解放 拿捕から1年2カ月

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紅海でフーシの船に護送される貨物船「ギャラクシー・リーダー」号=2023年11月20日/Houthi Military Media/Reuters

紅海でフーシの船に護送される貨物船「ギャラクシー・リーダー」号=2023年11月20日/Houthi Military Media/Reuters

(CNN) イランを後ろ盾とするイエメンの反政府武装組織フーシは22日、紅海で拿捕(だほ)した貨物船「ギャラクシー・リーダー」号の乗組員25人を1年2カ月ぶりに解放した。

フーシが運営するマシラテレビが報じたところによると、解放されたのはフィリピン国籍17人、ウクライナ国籍3人、ブルガリア国籍とメキシコ国籍の各2人、ルーマニア国籍1人。解放を仲介したオマーンに引き渡された。

解放の数日前には、イスラエルとイスラム組織ハマスによるパレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意が発効していた。フーシは以前から、イスラエルがガザ地区での攻撃をやめれば紅海での作戦を終了するとの意向を示していた。

同貨物船は2023年11月にイエメン沖でフーシに乗っ取られ、以来、乗組員らが人質となっていた。

フーシがヘリコプターから「ギャラクシー・リーダー」号に乗り込む瞬間/Houthi Movement/Handout/Getty Images
フーシがヘリコプターから「ギャラクシー・リーダー」号に乗り込む瞬間/Houthi Movement/Handout/Getty Images

フーシによる紅海での攻撃活動を受けて、大手の海運会社や石油会社は世界で最も重要な海上貿易ルートの一つである紅海経由を停止することを余儀なくされた。

国際海事機関(IMO)のドミンゲス事務局長は今回の解放について、「罪のない船員が地政学的緊張の犠牲になってはならないという認識の下で集団外交と対話の力を証明するもの」と歓迎した。

同貨物船はバハマ船籍で、通常、世界各地に車両を運ぶのに使われている。紅海では同貨物船を含め数十隻がフーシの攻撃を受けた。

フーシは船舶を標的とするだけでなく、イスラエルにもミサイル攻撃を仕掛けた。これを受けてイスラエルも空爆で報復し、同国を支援する米国と英国もフーシを攻撃した。

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