コカインは「ウイスキーより悪くない」 コロンビア大統領が発言

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コロンビア・ボゴタ郊外のテクノパーティーで、検査にかけられる袋入りのコカイン/Juan Pablo Pino/AFP/Getty Images/File

コロンビア・ボゴタ郊外のテクノパーティーで、検査にかけられる袋入りのコカイン/Juan Pablo Pino/AFP/Getty Images/File

(CNN) 南米コロンビアのペトロ大統領はこのほど、「コカインはウイスキーほど悪いものではない」と発言し、世界のコカイン産業は各国がこれを合法化すれば「簡単に崩壊する」可能性があると示唆した。

コロンビアは世界最大のコカインの生産国であり輸出国。供給先は主に米国や欧州となっている。コロンビア政府は数十年間にわたってコカイン密輸の撲滅に取り組んできた。

「コカインが違法なのは、中南米で作られているからだ。ウイスキーより悪いものだからという理由ではない」。ペトロ氏は4日、生放送された6時間に及ぶ閣僚会議でそう述べた。

「科学者はこの点について既に分析済みだ」とも主張した。

2022年に就任した左派のペトロ大統領は違法薬物の密輸取り締まりと使用の規制を公約に掲げる。しかし就任以来、コロンビアのコカイン生産量は急増している。

国内でのコカの葉の栽培は2023年、前年比で10%増加。コカインの生産量は53%拡大し、過去最高の2600トン超に達した可能性がある。国連薬物犯罪事務所が昨年10月に発表した。

閣僚会議での発言でペトロ氏は、コカインを酒類のように合法化することで密輸に対抗するべきだとの考えを示唆。「世界中でコカインを合法化すれば、(密輸は)簡単に崩壊する可能性がある。その後はワインのように売られるだろう」と述べた。

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