列車がゾウの群れに衝突、6頭死ぬ スリランカ

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脱線した列車を調査する警察と鉄道職員ら=20日、スリランカ東部/-/AFP/AFP via Getty Images

脱線した列車を調査する警察と鉄道職員ら=20日、スリランカ東部/-/AFP/AFP via Getty Images

アトランタ(CNN) スリランカで現地時間の19日夜、列車がゾウの群れに衝突する事故があり、同国の警察によるとゾウ少なくとも6頭が死んだ。乗客にけがはなかった。

スリランカ国営デイリーニュースの20日の報道によると、メスのゾウ1頭とけがをした子ゾウ1頭がスリランカ中部のジリサルで獣医師の治療を受けている。

事故が起きたのは現地時間の19日午後11時半ごろ。ミンネリヤ駅とガルオヤ駅の間の140キロ地点で列車がゾウの群れに衝突した。

野生生物保護省の発表によると、現場には鉄道省職員や警察、野生生物保護官が出動し、衝突が起きた経緯を調べている。

世界自然保護基金(WWF)によると、スリランカのゾウはアジアゾウの中で最も体が大きく色が濃い。群れは12~20頭で構成され、大抵は最年長のメスが群れを率いる。

ゾウは観光の目玉であると同時に、スリランカにとって象徴的、文化的、経済的重要性も大きい。しかし生息地の森林が開発や農地化によって縮小する中で、人との共存がますます難しくなっている。

同じような事故は過去にも起きていた。AP通信は昨年10月、スリランカ北西部のミンネリヤで燃料を積んだ列車がゾウの群れに衝突し、少なくとも2頭が死んだと伝えた。

AP通信の取材に対してこの列車の運転士は、20頭近い群れが突然、線路を横切ろうとしたと証言。「我々とは10メートルほどしか離れていなかったので、急ブレーキをかけたがどうしようもなかった。少なくとも4頭のゾウがはねられた」と語っていた。

ミンネリヤ国立公園は世界最大のアジアゾウの生息地として知られ、大勢の観光客が訪れる。

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