旅客機が山に近づきすぎ警報、英格安航空が調査
(CNN) 英格安航空会社(LCC)イージージェットは、旅客機のパイロットが飛行中に山へ接近しすぎたとする報道について調査している。当時は危険を知らせる警報が作動したという。
当該の事案は先月2日に発生。調査の間、このパイロットは勤務から外れている。
事案は英紙サンが最初に報じたが、その後英国のメディアが広く取り上げることとなった。その内容によると、当該の機体はエアバス製A320で、英マンチェスターを出発し、紅海に面したエジプトの人気リゾート地ハルガダに向かっていた。
サンによれば、事案の発生時、機体は高度約710メートルを飛行。近くには山があり、山頂との距離は約235メートルだったという。
機体には乗客乗員190人が搭乗。対地接近警報装置が作動し、コックピット内で警報が鳴ったとサンは伝えている。パイロットは機体の高度を上げて対応し、安全に着陸させた。
民間の航空機事故や重大事案を調査する英国政府の航空事故調査部門はこの事案について確認。CNNの取材に電子メールで答え、現在エジプトの当局に問い合わせ、情報交換を行っていると明らかにした。
イージージェットはCNNの取材に対して声明を出し、調査の間は当該のパイロットを乗務させていないと述べた。
その上で、同社の全パイロットにとって安全が最優先事項だと強調。パイロットらは業界最高水準の訓練を受けているとした。