ビル・ゲイツ氏、アンドロイドに乗り替え ジョブズ氏の思い出語る
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が、米グーグルのOS「アンドロイド」を搭載した携帯端末に乗り替えたことを明らかにした。
マイクロソフトのスマートフォン向けOS「ウィンドウズフォン」と、同OSを搭載した製品は、消費者の関心が薄く、アプリも精彩を欠いたことから、今年7月で正式に打ち切りとなった。市場調査会社IDCの5月の統計によると、ウィンドウズフォンの市場シェアは0.1%だった。
ゲイツ氏はフォックスニュースの24日の番組の中で、別の端末に乗り替えたことを告白。具体的な機種名は明かさなかったが、「多数のマイクロソフト製ソフトウェア」が搭載されているとした。
「(アップルの)iPhoneではないのですね」という司会者の質問には、「iPhoneではない」と応じている。
アップルとマイクロソフトは長年にわたって熾烈な競争を続けてきた。ゲイツ氏は、アップルの好調ぶりを「素晴らしい」と評しながらも、自身は今もウィンドウズを搭載したPCしか使っていないと言い添えた。
かつてのライバルだったアップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏については、「最後の数年で、それまでもずっと存在していた私たちの友情は、彼ががんと闘病する中で、大幅に強まった」「彼と私の間には多くの共通点があった。スティーブは天才だった。圧倒的に素晴らしかった」と振り返った。
ジョブズ氏がこの分野の競争を促進させた功績もたたえ、「スティーブが貢献して発展させたソフトウェアとIT分野の競争は目覚ましい。マイクロソフトもそれに大きくかかわっている。彼と私が身を置いた奇跡的な業界だった」と語っている。