トレビの泉に「防護壁」を、観光客で大混雑の現状に対策提案 ローマ

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イタリア・ローマの観光名所「トレビの泉」/VINCENZO PINTO/AFP via Getty Images

イタリア・ローマの観光名所「トレビの泉」/VINCENZO PINTO/AFP via Getty Images

(CNN) 名作映画の舞台として有名になったイタリア・ローマのシンボル「トレビの泉」。今や映画のような甘い生活に憧れる観光客が世界中から押し寄せ、泉を囲む小さな広場はいつも大混雑する状態になっている。

観光客の問題行動も後を絶たず、今年だけでも米国人観光客が泉の中で泳いだり、イタリア人女性が文字を刻もうとして阻止されたり、酔ったオーストラリア人3人が泉の中に飲料を捨てているところを見つかったりする騒ぎが相次いだ。

こうした事態に業を煮やした地元の議員が、防護壁を築いて泉を守るという斬新な提案を打ち出している。

この案を議会に提出したのは、ローマ市議会ビジネス委員会の議長で左派政党「五つ星運動」に所属するアンドレア・コイア議員。提案は、泉の周りに「防護壁」を築いて、泉のへりに座らせないようにするという内容。

15日に同議員が提出した動議では、トレビの泉とスペイン階段、コロッセオ、コロッセオとベネチア広場を結ぶフォリインペリアリ通りをローマのシンボルと位置付け、「もっと礼儀を重んじる観光」の必要性を訴えた。

トレビの泉は広場から階段を降りた所にあり、観光客は階段の上で立ち止まったり、泉のへりに腰を下ろしたりしている。

現状では警官が目を光らせて、観光客が泉に飛び込んだりする行為を阻止しなければならないとコイア議員は指摘。この提案が実現すれば、警察が違法な露店の取り締まりなどに集中できると主張する。

同議員はさらに、トレビの泉やコロッセオの周辺に警察の検問所を常設することや、常時パトロールさせることも提案。「世界一美しい場所を守らなければならない」と訴えている。

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