トム・クルーズがNASAとタッグ、宇宙で映画撮影へ
ニューヨーク(CNN Business) 米俳優のトム・クルーズが米航空宇宙局(NASA)とタッグを組み、史上初めて国際宇宙ステーション(ISS)で映画を撮影する。NASAのジム・ブライデンスタイン長官が5日に明らかにした。
NASAの広報も、クルーズが宇宙へ出かけて国際ステーションに滞在する計画があることを確認した。
国際宇宙ステーションには2000年以来、宇宙飛行士が交代で滞在しており、高額の旅行代金を支払った観光客が訪れたこともある。
これまでに国際宇宙ステーションで撮影された映画は何本かある。2002年のIMAXドキュメンタリー映画はクルーズがナレーションを担当した。2012年には、宇宙飛行士の父をもつ起業家のリチャード・ギャリオット氏がSF映画を撮影していた。
しかし宇宙旅行に出かける俳優はクルーズが初めてになるかもしれない。
ブライデンスタイン長官は、「我々は新しい世代の技術者や科学者を鼓舞してNASAの野心的な計画を実現するために、人気メディアを必要とする」とツイートしている。
米芸能誌のデッドラインは5日、クルーズの映画について、「宇宙で撮影される初のアクションアドベンチャー映画」になると伝えた。
クルーズが宇宙ステーションを訪れる日程や、同行するスタッフなどの詳細は明らかになっていない。
現時点で国際宇宙ステーションへの有人宇宙船を運航できる国はロシアのみ。しかしNASAはスペースXやボーイングと組んで、有人宇宙船の開発を進めている。スペースXの「クルー・ドラゴン」は今月中に、国際宇宙ステーションへの初の有人飛行を予定している。