ウクライナ、英巡航ミサイルでロシア領を初攻撃 報道

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低被観測性の空中発射巡航ミサイル「ストームシャドー」/Nicolas Economou/NURPHO/Associated Press/File

低被観測性の空中発射巡航ミサイル「ストームシャドー」/Nicolas Economou/NURPHO/Associated Press/File

(CNN) ウクライナ軍は20日、英国とフランスが共同開発した長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」で初めてロシア領内を攻撃した。ロイター通信などが報じた。同軍は前日には米国製の長距離ミサイル「ATACMS(アタクムス)」をロシア西部に向けて発射していた。

英国供与のストームシャドーでのロシア領攻撃については、当局者が匿名を条件にロイター通信に認めた。英国のメディアも20日、情報筋の話としてストームシャドーの使用を報じた。

ウクライナのウメロウ国防相は会見でストームシャドーの使用について肯定も否定もせず、「国を守るためにあらゆる手段を用いている」などと述べるにとどまった。

ロシアのある軍事ブロガーは20日、ストームシャドーの破片の写真をSNS「テレグラム」に投稿し、最大12発がロシア西部クルスク州に打ち込まれたと主張した。このブロガーによると、破片の写真はウクライナとの国境から約56キロメートル離れたマリノ村で撮影されたものだという。写真の中の破片にはストームシャドーの文字が刻まれている。

CNNの依頼で写真を検証した爆発物に詳しい元米陸軍技術者のトレバー・ボール氏は、写っている破片がストームシャドーのものであることを確認した。ただし、CNNは写真が20日に撮影されたものかは確認できなかった。

同じくテレグラムに投稿され、CNNが真偽や撮影場所などを確認した映像では、マリノ村で20日に爆発音があったことが示されている。映像を検証した兵器専門家はストームシャドー以外の兵器による爆発であることを示す兆候はないが、ストームシャドーによる爆発だと断定することは不可能だとした。

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