ロシア、核ドクトリンを改定 通常兵器攻撃に対する核使用を留保

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ロシアのプーチン大統領=10月、ロシア・カザン/Alexander Nemenov/AFP/Getty Images

ロシアのプーチン大統領=10月、ロシア・カザン/Alexander Nemenov/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアのプーチン大統領は19日、核ドクトリンを改定した。この2日前にはバイデン米大統領がウクライナに対し米国製の兵器でロシア領内奥地を攻撃する許可を与えていた。

発表されたドクトリンの改定版では、ロシアは核保有国が参加する非核保有国からの侵略行為を同国への共同攻撃とみなすとしている。

ロシア大統領府は改定された核ドクトリンは理論上、核兵器の先制使用のハードルを下げるものだと述べ、新たな核による威嚇を開始した。

ロシアのペスコフ報道官は同日、記者団に対し、この変更はロシアまたはベラルーシに対する通常兵器による攻撃があった場合、ロシアが核兵器を使用する権利を留保することを意味すると述べた。

核抑止力はロシアの軍事ドクトリンの柱だが、この改定は同国に対する侵略と見なされる行為の定義を広げているようだ。

「この文書の重要な要素は、核抑止力はロシアやその同盟国が攻撃を受けた場合の報復が不可避であることを潜在的な敵国に確実に理解させることを目的としているという点だ」(ペスコフ氏)

この変更は、ウクライナがロシア領内で米国供与の長距離兵器を使用することを認めるというバイデン政権の決定にロシアが反応したものだ。ロシア政府はすでに米国のこの動きについてウクライナとの戦争を激化させるものだと警告している。

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