米矯正施設でコップの回し飲み、新型コロナ感染で早期退所もくろむ
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルス郡にある矯正施設でこのほど、受刑者が新型コロナウイルスへの感染を目的に同じコップで回し飲みを行っていたことがわかった。
監視カメラには受刑者が給湯器の周りに集まって水を飲んだり、マスクをかいだりしている様子が捉えられている。
保安官は記者会見で、より多くの受刑者を釈放させようとして意図的にこうした行為を行うことについて懸念を表明した。
検温前に口内の体温を高めるためにお湯を飲んでもいたという。
監視カメラの映像が判明してから1週間以内に21人の受刑者が検査で陽性と判明した。
保安官によれば、受刑者は全員、カップラーメンを食べたりインスタントコーヒーを飲んだりするために自分のコップを持ち管理している。保安官はコップについて、共有するようなものではなく、基本的な衛生学の観点からもそうするべきではないと指摘。退所を目的に意図して行われた行為であると考えられると述べた。
当局はこうした受刑者に対して意図的にウイルスを拡散させたとして刑事訴追できないか探っている。
ロサンゼルス郡では3月に新型コロナウイルスへの懸念から一部の受刑者を早期に釈放したなどと報じられていた。