中央の座席は空けると説明したユナイテッド航空、医師が満席の写真を投稿
(CNN) 米ニューヨーク市内の病院で新型コロナウイルス対応の最前線に立っていたカリフォルニア大学サンディエゴ校の医師が、ようやく帰宅することになって搭乗したユナイテッド航空の国内便で、ほぼ満員状態の機内の写真を撮影してツイッターに投稿した。
心臓専門医のイーサン・ウェイス医師は9日、ニューヨーク発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空便に搭乗した。座席はほぼ満席だった。
ツイッターに投稿された写真には、マスク姿の乗客が互いに間隔を置かずに隣り合って座る様子が映っている。乗客の多くは「怖がってショックを受けている」様子だったとウェイス医師は報告。「正気とは思えない。こんな状態で6時間とは」とコメントしている。
ウェイス医師は、ニューヨークの病院に派遣された医師と看護師25人の一員として、数週間にわたり新型コロナウイルス対応の最前線に立っていた。ユナイテッド航空のはからいで航空運賃は無料だった。
ユナイテッドの広報は、ウェイス医師が搭乗した便の乗客数についてはコメントを避け、「積載率は平均より高かったが、空席はあった」と説明する。
同航空は最近、中央の座席の一部は乗客が選択できないようにすると発表していた。一方で定員は減らさないとも述べ、必要があれば中央の座席や補助席を使うこともあると説明。「隣が全て空席になることは保証できないものの、歴史的な需要の低迷とさまざまなソーシャル・ディスタンシング対策の結果としてそうなる可能性が大きい」としている。
さらに、ほとんどの便は定員の半分以下で運航していると述べ、安全性に不安がある場合は乗客が予約を変更することも可能だと強調している。