オス同士のペンギンカップル、メス同士カップルから巣を乗っ取り

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見張りをするオスのつがいの1羽=アメルスフォルト動物園/Courtesy DierenPark Amersfoort

見張りをするオスのつがいの1羽=アメルスフォルト動物園/Courtesy DierenPark Amersfoort

(CNN) オランダ中部ユトレヒト州の動物園で、ペンギンの同性カップルが絡むメロドラマが展開されている。

アメルスフォルト動物園は昨年、ケープペンギンのオス同士のつがいが、オスとメスのつがいから卵を奪って話題になった。

同動物園のソーシャルメディアへの投稿によると、今度はこのオス同士のつがいが、卵を育てるためにメス同士のつがいから巣を乗っ取ったという。

ペンギンで同性のつがいは珍しくないと同動物園は説明する。巣を奪った2羽のオスは、2個の卵を交代で守っているという。

動物園の発表によれば、「昨年卵を手に入れた2羽は、今年、無防備な隙を突いて巣を丸ごと乗っ取ることに成功した」。この2羽は、同動物園にいるペンギン17羽の中でも「支配的な」つがいと位置付けられている。

ただ、父親になりたいという2羽の願いはかなわないかもしれない。卵は2個ともメス同士のつがいから奪ったもので、無精卵の可能性が大きい。

昨年、この2羽が盗んだ卵1個も無精卵だった。卵を奪われたオスとメスのつがいには、この事件後に別の卵が誕生した。

「もしかしたら、いつか同性のつがいが孵化(ふか)させたひなが生まれるかもしれない。来年は成功する可能性もある」と同動物園は期待を寄せる。

ペンギンの同性のつがいは世界各地の動物園で報告されている。スペインやオーストラリアの水族館では同性のつがいが育てた卵からひなが誕生。米ニューヨークの動物園では1998年にオス同士のつがいが卵をかえして絵本の題材になった。

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