飼い猫が双頭のヘビを捕獲、非常に珍しい個体 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州パームハーバーでこのほど、飼い猫が頭の2つあるヘビを捕まえてくる出来事があった。双頭のヘビは非常に珍しい。
同州魚類野生生物研究所の専門家はCNNの取材に、「双頭のカメなら目にしたことがあるが、頭の2つあるヘビを自分の目で見たのは初めて」と語った。
双頭のヘビは専門的には1匹のヘビとみなされる。自然界で生き延びることができた可能性は低い。
同研究所はフェイスブックで、生存が難しい理由を「2つの脳がそれぞれ異なる判断を下すことで、餌を食べたり捕食者から逃げたりする能力が阻害されるため」と説明している。
ヘビはそれぞれの頭で判断をくだす/From Florida Fish and Wildlife Conservation Commission
このヘビはサザンブラックレーサーという種で、フロリダ州の都市部と農村部で見つかることが多いが、米東部各地にも生息する。毒はないものの、かまれると「針のように鋭い」歯で出血するとされる。
今回のヘビが2つの頭を持つ理由について、同研究所は2つの胚が分離しなかったためと説明。「珍しい現象であるが、一卵性の双子が分離できず、1つの体に2つの頭がくっついた状態になることで起きる」としている。
双頭の個体はヘビ以外にもブタやヤギ、サメなどの動物で見つかる。
今回のヘビは自然界では生きていけないため、同研究所が保護して健康状態を観察している。
餌を食べたり捕食者から逃げたりする能力が阻害されるため自然界で長く生きることが難しい/From Florida Fish and Wildlife Conservation Commission
ヘビは生まれてから1カ月ちょっとで、定期的に食事を取ることができている。体調が改善した段階で博物館に預けるか、見学プログラム用に提供する計画だ。