米保守系ラジオ司会者、新型コロナ感染で死去 ワクチン軽視の発言後悔も
(CNN) 米テネシー州ナッシュビルの保守系ラジオ司会者、フィル・バレンタイン氏が、新型コロナウイルス感染症の診断を受けてから約1カ月後の今月21日に死去した。61歳だった。
同氏の番組を放送していたラジオ局が、ツイッター上で明らかにした。
バレンタイン氏は先月、検査で陽性反応を示した。月末に家族が発表したところによると、新型ウイルスによる肺炎などで極めて重篤な容体に陥り、入院していた。
同氏は生前、新型ウイルスワクチンの重要性に疑問を呈する発言を繰り返していた。昨年12月には、新型ウイルス感染症で自分が死ぬ確率は「1%未満だろう」とも語った。
しかし兄弟のマーク・バレンタイン氏は先月22日、「本人はリスナーの皆さんに、自分がワクチン反対派だったことはないにしても、より熱心に賛成派の立場を取らなかったのを悔やんでいること、番組への復帰と同時にその立場をもっと強く訴えようと思っていることを、知らせたがっている」と話した。
マーク氏は同26日、CNNとのインタビューで、容体は改善しているもののまだ危険な状態を脱していないと述べた。また、本人は自分がワクチン接種をうけなかったせいで打っていない人がたくさんいるだろうと考え、後悔しているともコメント。「もう一度やり直すとしたら、無頓着な態度を改めてワクチンを打ち、皆さんにも接種を勧めていただろう」と語っていた。