香港、ニコール・キッドマンさんの隔離を特別免除 アマゾン作品撮影か
ニューデリー(CNN Business) 香港当局は19日、同市入りした米女優ニコール・キッドマンさんが新型コロナウイルス対策の隔離措置を特別に免除されたことを確認した。香港は世界でも有数の厳格な隔離措置を講じている。
地元紙のサウスチャイナ・モーニング・ポストやザ・スタンダードによると、キッドマンさんは米アマゾン向けの作品を撮影するため香港入りした。
香港政府は声明で、「本件では指定の専門業務を遂行する目的で、香港に隔離なしで渡航することが認められた」と説明。この措置は香港経済の運営と発展の維持に資するものだと付け加えた。
香港政府の報道部門はその後、CNNに対し、隔離措置を免除されたのはキッドマンさんだと明らかにした。
複数のメディアによると、キッドマンさんは今月12日、プライベートジェットで豪シドニーから香港に到着した。香港では現在、「中程度」または「高」リスクとみなされる国からの入境者は全員、自費で14日または21日間の隔離が必要になる。感染者が増加中のオーストラリアは「中程度」に当たる。
ただし航空機の乗員など一部の人は、この規則の適用を免除される場合がある。香港当局は5月にも、企業保護策として一部の経営幹部に免除を認めていた。
キッドマンさんの代理人にコメントを求めたものの、返答は得られていない。ただ、キッドマンさんの映画製作会社ブラッサム・フィルムズは2019年8月、香港在住の女性3人を描いたベストセラー小説「Expatriates」をアマゾン「プライム・ビデオ」向けに映像化すると明らかにしていた。