イーベイ批判の夫婦にゴキブリ送る嫌がらせ、4.3億円の罰金命令 米

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米電子商取引大手イーベイが300万ドル(約4億3500万円)の罰金を命じられた/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

米電子商取引大手イーベイが300万ドル(約4億3500万円)の罰金を命じられた/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 米電子商取引大手イーベイが、同社を批判した夫婦に生きたゴキブリを送り付けるなどの嫌がらせを行ったとして、300万ドル(約4億3500万円)の罰金を命じられた。

イーベイは2019年、従業員数人がマサチューセッツ州に住む夫婦の自宅に血まみれのブタのマスクやブタの胎児、生きた昆虫、葬儀用の花輪などを送り付けたとして、ストーカー行為や司法妨害など6件の罪で起訴された。

マサチューセッツ州の米連邦検察の発表によると、和解金の300万ドルは、イーベイの罪状に対する罰金の上限額だった。

「同社の従業員や契約社員は、相手を黙らせてイーベイのブランドを守る目的で、被害者を地獄に陥れた」と検察は非難している。

和解の条件として、イーベイは独立した企業コンプライアンス監査員を3年間置き、コンプライアンスプログラムの強化を求められた。

イーベイのジェイミー・イアンノーネ最高経営責任者(CEO)は11日にウェブサイトに掲載した声明で、19年の同社の行為を「非難すべき過ちだった」として被害者の夫婦に謝罪した。

検察によると、当時イーベイの安全管理担当だった幹部らは、被害者のスタイナー夫妻がイーベイで商品を販売している業者向けに発行していたニュースレターの内容に腹を立て、脅して内容を変えさせる目的で、生きたゴキブリの入った箱や、配偶者を失った悲しみを乗り越えるための本、ポルノなどを送り付けるといった嫌がらせを行った。

さらに、従業員がスタイナー夫妻の自宅へ行って夫妻を監視したり、車にGPS追跡装置を設置したりしたほか、掲示板に夫妻の住所を掲載するなどしていたとされる。

首謀者とされる元従業員は22年に禁錮57カ月の判決を言い渡され、ほかに6人が有罪判決を受けている。

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