米シティグループ、世界で1万1000人を削減
ニューヨーク(CNNMoney) 米金融大手シティグループは5日、コスト削減の一環として全従業員の4%に当たる1万1000人を削減すると発表した。10月に就任したマイケル・コーバット最高経営責任者(CEO)の下で行う初の大規模リストラとなる。
リストラに伴い、10~12月期に10億ドル(約800億円)、2013年上半期に約1億ドルの関連費用を計上。これによって13年に9億ドルの経費を削減し、14年以降は年間11億ドルの削減を見込む。売上高の減少は年間3億ドル以下に抑えられる見通し。
同社は既にリストラに着手しており、13年を通じて継続する見通し。世界の主要部門が対象となり、機関投資家向け業務で約1900人、消費者向け銀行業務で6200人の削減を予定。パキスタンやトルコといった利益の薄い地域の業務を縮小するほか、ブラジル、香港、ハンガリー、韓国、米国で84支店を統合・閉鎖する。シティホールディングスも350人を削減する。
関係者によると、従業員の賞与も5~10%のカットを計画している。
シティグループは10月半ばにビクラム・パンディット前CEOが突如辞任を表明し、マイケル・コーバット氏が後任のCEOに就任した。
同社は08年11月以来、既に従業員の25%を削減している。今年9月末現在のフルタイム従業員数は26万1000人。