米ベンチャー、小惑星で資源探査を実施 2015年にも
(CNN) 宇宙ベンチャー企業の米ディープ・スペース・インダストリーズは22日、地球周辺の小惑星帯で資源探査に乗り出す計画を発表した。
記者会見したデービッド・ガンプ最高経営責任者(CEO)によると、同社は早ければ2015年にも小型探査機「ファイアフライ」を小惑星に送り込む。16年までには大型探査機「ドラゴンフライ」を送り込んで、20~50キロほどの標本を持ち帰る計画。
目標は、宇宙船の燃料を製造するための原料となる金属や液体などの物質を、地球から約5000万キロ圏内に浮かぶ小惑星から抽出することにある。
宇宙で燃料を製造できるようになれば、米航空宇宙局(NASA)が地球からさらに遠く離れた太陽系の探査を進めることも可能になるとガンプ氏は指摘、「機体だけを打ち上げて軌道上で安い燃料を補給できれば、現在予想しているよりもずっと早く火星に到達できる」と話す。さらに、現在は推進用の燃料が尽きた時点で廃棄される商業衛星の寿命も伸ばすことができるという。