米グーグル株価、上場来高値を更新
ニューヨーク(CNNMoney) インターネット検索大手の米グーグルの株価が1日、上場来高値を更新した。
同日、グーグル株価は2012年10月に付けたこれまでの高値である774.38ドルを突破し、一時776.60ドルまで上昇。結局、前日比2.6%高の775.60ドルで引けた。
欧州連合(EU)は3年前から、独占禁止法(反トラスト法)違反容疑でグーグルの検索事業の調査を行っている。米国でも連邦取引委員会(FTC)が同じ容疑でグーグルを調査していたが、先月、両者の間で和解が成立した。
しかし、欧州の反トラスト法は米国のそれよりも厳しく、さらに検索市場におけるグーグルのシェアは、米国では3分の2であるのに対し、欧州では90%と極めて高い。そのため、多くの業界アナリストや反トラストの専門家は、グーグルが欧州の調査を切り抜けるのは難しいとの見方を示していた。
欧州委員会は、グーグルが1日に提出した和解案を検討中とし、まだ和解には達していないと述べた。しかし、仮にグーグルの和解案が米国で提出した案と同様の内容であれば、欧州における同社の事業にさほど大きな影響はない。
グーグルの事業は依然として好調だ。アンドロイド端末の1日当たりのアクティベーション数は100万台を超えている。またブロードバンド、ケーブル、無線分野への進出も果たし、さらに検索市場では独占状態が続いている。マイクロソフトやフェイスブックも追い上げてはいるが、いずれもグーグルの首位の座を脅かすには至っていない。
またグーグル株が急騰したのとは対照的に、ライバルであるアップルの株価は大幅に下落しており、昨年9月の高値から35%以上も下がっている。