英BPに3600億円の罰金、米地裁が承認 メキシコ湾原油流出事故

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U.S. Coast Guard提供

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(CNN) 2010年4月にメキシコ湾で起きた原油流出事故で、米ルイジアナ州ニューオーリンズの連邦地裁は29日、英エネルギー大手BPと米司法省が合意した罰金40億ドル(約3600億円)の支払いを含む司法取引を承認した。米当局が科す罰金としては史上最高額となる。

BPは昨年11月に米司法省との間で、故殺罪を含む刑事責任を認め、5年間で40億ドルの罰金を支払うとの合意に達していた。連邦地裁判事は同日、犠牲者の遺族や原油除去作業員らの証言を聞いたうえで、合意内容を承認する決定を下した。BP米国法人のルーク・ケラー副社長は法廷で、遺族や負傷者らに改めて謝罪した。

事故ではBPの掘削施設が爆発し、11人の死者が出た。BPは、原油流出に関する情報を隠ぺいしたとする米証券取引委員会(SEC)の主張に対し、3年間で5億2500万ドル支払うことでも合意している。

さらにBP幹部2人が故殺など23件の罪で起訴されている。同社は水質浄化法違反でも訴えられていて、BPの重過失や故意の不正行為が認定されると50億~200億ドルの支払いに迫られる可能性がある。

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