英BP、2兆円近い制裁金の恐れも メキシコ湾原油流出

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ニューオーリンズ(CNN) 2010年にメキシコ湾で起きた原油流出事故をめぐり、英石油大手BPに多額の制裁金支払いを求めて湾岸の州などが起こした民事裁判の審理が、25日からニューオーリンズの裁判所で始まった。

BPは既に刑事責任を認めて過去最高となる40億ドル(約3700億円)の罰金支払いに同意している。民事裁判で水質浄化法に基づく「重大な過失」があったと認定されれば、さらに200億ドル(約1兆8400億円)を超す制裁金を言い渡される可能性がある。

25日の裁判でBP側は、環境被害を引き起こしたのはBPだけの責任ではないと主張。BPのほか、原油採掘施設を保有するトランスオーシャンや、セメント作業を担当したハリバートンの判断ミスが重なって爆発に至ったと述べた。

この事故では2010年4月に深海油田を採掘していた施設が爆発して沈没し、作業員11人が死亡。その後3カ月近くにわたって原油が流出し、メキシコ湾岸一帯に深刻な環境被害を発生させた。

民事訴訟は米政府とメキシコ湾岸の5州および個人や事業主らが原告となってBPを提訴。責任の所在や過失の程度のほか、制裁金を算定する根拠となる原油流出量も争点となる。

また、環境保護団体は、植物や野生生物などに与えた環境被害に対しても、自然資源損害評価(NRDA)に基づき250億ドル(約2兆3000億円)の制裁金を求めている。

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