米家電大手ベスト・バイ、自主在宅勤務の制度を打ち切り
ニューヨーク(CNNMoney) 米家電量販大手ベスト・バイは4日、従業員が自由に在宅勤務を選べるとしてきた制度の打ち切りを発表した。
在宅勤務をめぐっては、米インターネット検索大手ヤフーが先週、廃止の方針を発表して論議を呼んだばかり。
ベスト・バイでは2005年に導入した「完全結果志向の職場環境(ROWE)」の方針に基づき、従業員が自身の判断で在宅勤務を選択できる制度を、約4000人が利用していた。ROWEは当時、メディアでも大きく取り上げられた。
同社の報道担当者によると、在宅勤務は今後も可能だが、上司の判断が必要になる。
ベスト・バイもヤフーと同様、経営難に直面するなかで、最近新たな最高経営責任者(CEO)を迎えた。「今は総力を挙げて立て直しを図る時。従業員はできるだけオフィスに集まって協力、連携する必要がある」と、同担当者は説明する。
ヤフーの発表に対しては、「時代の流れに逆行する」などと批判の声が上がる一方、「従業員同士がオフィスで顔を合わせずに協力するのは難しい」と理解を示す意見も出ている。