億万長者が過去最多に、スリム氏は4年連続首位 米長者番付
ニューヨーク(CNNMoney) 米経済誌フォーブスが4日に発表した2013年版の世界長者番付で、メキシコの通信会社を経営するカルロス・スリム氏が4年連続で首位に立った。米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は2位だった。
保有資産10億ドル(約935億円)以上の億万長者は株価の上昇に支えられて前年より210人増え、過去最高の1426人に達した。
首位のスリム氏の保有資産は推定730億ドル(約6.8兆円)と、前年の690億ドルからさらに上昇。ゲイツ氏は670億ドル(約6.3兆円)だった。
投資会社バークシャー・ハサウェイ経営者のウォーレン・バフェット氏は、2000年以来初めて上位3位から脱落した。代わってスペインのアパレル大手ザラ創業者のアマンシオ・オルテガ氏が3位にランクイン。オルテガ氏の資産は570億ドルと、前年から一気に195億ドル増えた。
バフェット氏は4位に後退したものの、保有資産は95億ドル増の535億ドルと、オルテガ氏に次ぐ伸びを示している。
一方、米交流サイト、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏は、資産が42億ドル減の133億ドルとなり、順位は31位から66位へと後退した。
地域別にみると、米国の億万長者は442人、アジア太平洋は386人、欧州は366人だった。
億万長者1426人の資産を合わせた総額は5兆4000億ドルと、人数の増加に伴って前年の4兆6000億ドルから上昇。1人当たりの平均資産は38億ドルで、前年より1億ドル増えた。