NYダウ終値、史上最高値を更新
ニューヨーク(CNNMoney) 5日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均の終値が前日比125ドル高の1万4253.77ドルに達し、2007年10月に記録した史上最高値を更新した。
ダウはこの日、一時1万4286.37ドルまで値上がりし、取引時間中の最高値も更新した。S&P500種指数も15ポイント上昇し、07年10月以来の高値を記録。史上最高値まであと2%に迫った。
ハイテク株中心のナスダックも42ポイント余り上昇したが、インターネット・バブル崩壊直前の00年3月につけた最高値を依然40%近く下回っている。
専門家によると、07年の米経済は失速寸前の状態にあったのに対し、今回はゆっくりとしたペースながら回復基調が続く見通し。米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめ、各国の中央銀行が金融緩和の継続を表明していることも追い風となり、株価は多少の浮き沈みを繰り返しながらさらに上昇するとの見方が強い。ただ、イタリア総選挙をはじめとする欧州情勢や米財政問題への懸念から、いったんブレーキがかかることも考えられる。
この日は欧州市場も大幅に上昇。中国の温家宝首相が今年の国内総生産(GDP)成長率目標の7.5%を達成するため財政出動を発表したことを好感して、アジア株も反発した。