世界の富裕層が注目する都市はロンドンとNY 英調査
ロンドン(CNN) 世界の都市に住む富裕層に関する最新調査で、ロンドンとニューヨークが今後10年間富裕層の最も注目する都市であることがわかった。一方、経済成長の進むアジアや南米の都市も急速に追い上げているという。
英不動産コンサルティング大手、ナイト・フランクがこのほど発表した富裕層の動向に関する報告書によると、ニューヨークとロンドンは今後少なくとも10年間、富裕層に最も重要視される都市である見通し。一方、今後10年間で誕生する富豪の数は、サンパウロや北京、ムンバイなど、アジアと中南米の都市で特に多くなると予想される。
資産3000万ドル(約29億円)を超える超富裕層は、昨年1年間で5%近く増加し、今後10年間で新たに9万5000人が加わる見通しだという。
世界80都市のうち、高級不動産が最高の増加率を示したのはジャカルタとバリ。不動産が最も高価なのはこれまでと同様、モナコ公国で、コート・ダジュールの住宅は最高で1平方フィート当たり5920ドル(1平方メートル当たり約610万円)の値がついている。
中国の広州や上海でも不動産の値上がりが目立ち、富裕層の流入が目立つ香港では上昇率が8.7%に達した。
富裕層のコレクションとしては、クラシックカーがワインや芸術作品をしのぐ人気を集め、この10年間で395%の値上がりを記録した。