米2月雇用統計、失業率7.7%で2008年以来の低水準
ニューヨーク(CNNMoney) 米労働省は8日、2月の雇用統計を発表した。非農業部門雇用者数は前月から23万6000人増加し、1月の11万9000人増を大幅に上回った。
また失業率も7.7%に低下し、2008年12月以来の低水準となった。失業率の低下は、より多くの人が職に就いたこともあるが、13万人が職探しをあきらめたことも要因の1つだ。
民間部門全体の雇用者数は24万6000人増で、飲食、医療、専門職、製造など、幅広い業種で雇用が増加した。特に目立ったのが建設部門で、2月は4万8000人増、過去5カ月間で計15万1000人増加した。
一方、政府部門は、連邦政府(郵政を除く)の就業者数が4200人減少。連邦政府の雇用減は5カ月連続で、歳出自動削減を受け、今後さらに減少すると見られる。また、州・地方自治体の雇用も1万人減少し、その大半は教員の減少分だ。
失業期間が半年以上に及ぶ人の割合は約40%で、平均失業期間は9カ月。
人種別ではアフリカ系の失業率が13.8%で最も高い。また若年層の失業も深刻で、2月の20~24歳の失業率は13.1%、16~19歳は25.1%となっている。
学歴の影響も大きく、学士号を持つ25歳以上の失業率がわずか3.8%なのに対し、高校中退者の失業率は11.2%に上る。